【住之江区新北島】 雑種 茶キジ ちょこちゃん 無事保護できました!

大阪市住之江区で、15歳の猫「ちょこ」ちゃんの捜索依頼をいただきました。
生後半年まで野良として生きていたちょこちゃんは、14年半もの間、飼い主さまと寄り添いながら穏やかな毎日を過ごしてきた子です。
もう一匹の猫を病気で亡くしたあとから、外を眺める時間が増え、どこか寂しげな表情を見せることもあったそうです。
そして10月6日、玄関の網戸のほんのわずかな隙間から、静かに外の世界へと出ていってしまいました。

飼い主さまのお住まいは広い集合住宅。
中庭のような空間も多く、猫にとっては身を潜めやすく、過ごしやすい場所でもありました。
しかしその分、どこに隠れているのかが分からず、何度も目撃情報があっても近づくとすぐ逃げてしまう…。
捕獲器を設置しても警戒して入らず、時間だけが過ぎていきました。
「このまま帰ってこなかったらどうしよう」
飼い主さまの胸中は、不安と焦りでいっぱいだったと思います。

逃亡から12日。
限界を感じた飼い主さまから、私たちイブ探偵へご相談をいただきました。

初日は現地を細かく調査し、猫の動線を想定して各棟へチラシ掲示と聞き込みを実施。
動く時間帯は個体差によって変わることもあるため、複数のカメラを設置して記録を開始しました。
2日目、映像の中にちょこちゃんの姿を確認。
緊張した表情で周囲を見渡しながらも、確かにそこに“生きている姿”がありました。
3日目には再びカメラに映り、現地でスタッフが目視で確認。
「間違いない、ここを基地にしている可能性が高い」
その瞬間、飼い主さまの希望が現実に変わり始めました。

映像や環境、猫の行動心理を一つひとつ照らし合わせ、最も警戒心が薄れる時間と場所を割り出しました。
翌日、捕獲器を4台設置。リアルタイムで映像を確認できるようにし、私たちは人の気配を完全に消して距離を取りながら見守りました。
静まり返った深夜、捕獲器の扉が「カシャン」と小さく閉まる音。
モニターの中には、無事に保護されたちょこちゃんの姿が映っていました。

すぐに飼い主さまへ連絡を入れ、ご自宅へお届け。
保護できたことをお伝えした瞬間、飼い主さまの目から涙が溢れました。
「私たちが何度やってもダメだったのに…本当にありがとうございます。」
その言葉に、現場スタッフも胸が熱くなりました。

15歳という年齢、雨や冷え込みといった自然環境の厳しさを考えると、早期の発見は本当に大きな意味を持ちます。
ご家族の想いに応えられたこと、そして再び家の中で安心して眠るちょこちゃんの姿を見られたことが、私たちにとって何よりの喜びです。

大切な家族を失った不安の中でも、必ず希望はあります。
私たちはその希望の灯を消さぬよう、一件一件、心を込めて捜索にあたっています。